自分:わざと日本語発音にしてるわけじゃないんだ?
生徒:だからそう言ったじゃないですか。
自分:それじゃなんでそんな発音してるの?
生徒:?
自分としては『発音は真似するもの』と思っていました。しかし、どうやらそうではないらしいのです。そこで、自分がどうやって発音できるようになったのかを考えることにしました。
アメリカでまずやっていたのは『ただひたすらに聞く』ということでした。何を言っているのかは分かりませんでしたが、学校では先生やクラスメイトが話していることをひたすらに聞きました。そして家ではケーブルテレビでくり返し流れていたアニメや MTV のミュージックビデオを聞いていました。
次に、それを『ひたすら真似して』いました。家でやるのは恥ずかしかったので、もっぱら登下校中にやっていました。とにかく同じ音を出そうと必死で真似しました。
以前、『帰国子女は不正確な発音で話している』のようなタイトルの記事がネットに載りました。このタイトルを見て、多くの日本人は「そんなことがあるわけないだろう」と、そして帰国子女の多くは「バカにするな」と思ったことでしょう。
しかし、自分はイラっとしたのと同時に「確かにそうかも」と思ってしまいました。できるだけ同じ音を出そうとしてはいましたが、真似はしょせん真似に過ぎないのかな、と。
生徒:それじゃちゃんとした発音を教えてください。
自分:無理。
生徒:なんでですか。
自分:聞こえたのを真似してるだけだから。
生徒:?
自分:聞こえた通りに発音すればいいだけでしょ? それがなんでできないの?
生徒:そんな簡単に言わないでください。
確かにそうかもしれません。頭がハゲるまで必死でやれば英語はできるようになる? のエントリーで書いた通り、帰国子女と普通の日本の中高生では、 英語に触れている時間数が違いすぎるからです。